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新型コロナについて
by 日詰明男
検査をしていない国は感染者ゼロ。
検査を実施すればするほど感染者は増えるのは当たり前。

正しく恐れるためにはデータが必要。
WHOは世界各国で、無作為に選んだ一定人数を同一の検査法で検査し、感染率、致死率、治癒率等の客観的データを週ごとに公表させればよい。
過去のインフルエンザの記録と比較もできる。
不要なパニック(風評パンデミック)を起こさないためにも。
どのような対策をすべきか、あるいはする必要がないかが明瞭になるだろう。

|| 21:59 | comments (x) | trackback (x) | ||
月暦正月 バンブー・ストック ストーンスープ
by 日詰明男
およそ15年前、アメリカのコロラド州に住むヒッピー幾何学者、アミナとマークから口頭で聞いた民話。
彼らはゾムツールの開発者でもある。
その後、この民話を方々に広めています。
理想的な経済のかたち。
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ストーンスープ
むかし二人の旅人が腹をすかせてある村にたどり着きました。
最初の家の戸を叩き、村人一号がでてくるや、「僕たちおなかがぺこぺこで死にそうです。なにか食べさせてくれませんか?」とたのみました。
しかし家の人は「お前らに食わせるものはねえ」とピシャリ。
次の家も、次の次の家も同じでした。
結局、一軒も食べ物を恵んでくれる家はありませんでした。

そこで旅人はどうしたかと言うと、村の中心にある広場で、手持ちの鍋に水をたっぷり入れ、薪で沸かし始めました。
そしてお湯が沸いたころ、大きな石を鍋の中に放り込みました。
それを見ていた村の子どもが旅人に近づき、
「おじちゃんたち何しているの?」
と聞きました。
「ストーン・スープを作っているのさ。これはとてもおいしいスープなんだよ。」
と言って、柄杓で少しすくって味見してみせました。
「うーんうまい。でも塩があとほんのちょっと入るともっとおいしくなるのだがなあ。」
と旅人が言うと、その子どもは「家にあるよー」と言って家に帰り、家の人をつれて、塩を持ってきました。
旅人はその塩を鍋に入れて、また味見をします。
「うーん最高だ。でもここに玉ねぎがちょっと入るともっとおいしくなるのだが」
そう言うと、また別の子どもが家から玉ねぎを持ってくるといいます。
玉ねぎを入れると、次はジャガイモ、にんじん、肉という具合に、どんどん具材が集まり、最後には村人全員がストーン・スープの周りに集まっていました。
そして旅人と村人は、本当においしくなったストーン・スープを皆で分け合って食べました。
(日詰訳)

|| 20:36 | comments (x) | trackback (x) | ||
月のウサギ
by 日詰明男
2005年にニュージーランドで作品を制作するために、1か月ほど滞在した。

民主主義の階段

ある日の夕方、海岸近くに建つ家で開かれたパーティーに招待された。
その日はちょうど満月で、もうすぐ月が出るから皆で浜辺に見に行こうということになった。

水平線から現れた月を見て、私はびっくりした。
日本で見る月の顔とまるで違うからだ。
月の左側にちょこんと漫画のようなウサギが座っているではないか。
右に臼のようなものもある。


私は興奮して、
「日本では月でウサギが餅をついていると言われているが、まさにここではそう見える。」
と言うと、ニュージーランドの友人は
「ニュージーランドでは月でウサギがテレビを見ていると言われている」
と言って笑った。

私は子供の頃、長野に住んでいたのだが、満月の顔はいつもこんな風に見えた。

大人は皆「月でウサギが餅をついている」と言うが、私にはどこにもウサギが見えなかった。
他人には見えているのに自分には見えないことがとても不安だった。

ところがニュージーランドで見る満月は、どう見てもウサギが座っているようにしか見えない。
「月にウサギが住んでいる」と言う伝説は、太古に南半球で生まれたに違いない、と思った。
アフリカか、南米か、オセアニアで。

|| 12:58 | comments (x) | trackback (x) | ||
ブラックホールのグラデーション。
by 日詰明男
宇宙空間はおおむね一様連続に極低温で空っぽ。
宇宙の平均密度は1立米あたり陽子一個ほどだという。

そんな中で天体は空間の「特異点」だといえる。
銀河であれ、恒星であれ、惑星であれ、衛星であれ、天体の中心は高温、高密度にして流動回転する「特異点」である。
全ての天体の中心は程度の差はあれブラックホールである、と言えなくはない。
ブラックホールのグラデーション。

核子の中心もまた「特異点」である。

Black Hole Discovered In Earth's Core?
https://youtu.be/WPKO1qtntGs

|| 08:37 | comments (x) | trackback (x) | ||
Impossible Architecture展
by 日詰明男

埼玉県立近代美術館で開かれている「Impossible Architecture展」に行ってきました。(写真左はカタログ)
なかなか見ごたえがありました。
4時間かけても見飽きなかった展覧会は珍しい。
建築の学生時代(35年前)、興奮しながらページをめくった書物ハンス・シュペルリヒ著「幻想の建築」(写真右)を思い出しました。

ブルーノ・タウトのドローイングの多数が、カラーで見ることができました。
ヤーコフ・チェルニホフのドローイングもフルカラーで101点も見られました。
各作品に添えられたコメントも含蓄に富んでいました。

キースラー、フランクロイド・ライト、パオロ・ソレリ、ルイス・カーン、エンリコ・カスティリオーニの未完の作品もあればもっとよかったなあ。

他にも興味深い作品多数でしたが、圧巻はザハ・ハディッドの国立競技場です。
風洞実験だけのために作られた2種類の精巧な模型が展示されていました。
それと構造設計等の膨大な報告書群。
宇宙開発級の事業でしたね。
後は大臣の判が押されるのを待つだけの段階で、あんなことに。。。。
関係者のそうした悔しさ、無念さを訴えた展示だと思いました。
それがこの展覧会全体の原動力になっていると思います。

ライトの帝国ホテルのように素晴らしい建築が壊されるのはもちろん無念ですが、実現されるはずであった野心的な建築案が愚かな理由で潰されるのも、ある意味それ以上に残酷だと思いました。
献身的な努力が水泡に帰すのですから。
あの計画が続いていたら、ザハは死んでなどいられなかったでしょう。

ほとんど怒りにも近い感動を持って、美術館を後にしました。
人生も、建築設計も一回性のものです。

|| 20:13 | comments (x) | trackback (x) | ||
by 日詰明男


|| 20:06 | comments (x) | trackback (x) | ||
two new year cards
by 日詰明男


|| 19:33 | comments (x) | trackback (x) | ||
veja Sao Paulo
by 日詰明男
サンパウロの硬派雑誌「veja Sao Paulo」の表紙に載りました。


|| 05:37 | comments (x) | trackback (x) | ||
サンパウロにて
by 日詰明男
サンパウロに来て10日ほど。
Japan Houseという機関で作品制作しています。

まだ時差ボケがなおらず、どんなに疲れて寝不足でも、早朝3時か4時には起きてしまいます。
そんな状況の下、作品はほぼ完成しました。


これから作品を支えている12本のロープを外したり、場所を移動したり、まだまだ山はありますので、気が抜けません。
今回は新聞雑誌テレビの取材が多いです。

さてブラジルに来てまず感じたことは、食べ物が総じて固いということでした。
ある日、ブラジルの人に
「きっとブラジル人は皆歯が丈夫なのだな」
と予想を言うと、ブラジル人は「その通り」と言って「なぜならブラジル人はよく笑うから歯を大切にしている。」
とのこと。
その人は一日3回歯を磨くそうだ。
ブラジルでは歯のきれいな人ほどモテるので、ほとんどの子供が矯正をするのだとも。
子どもの方から「矯正しないと好きな子とキスができない」と願い出るそうです。
ブラジルでモテるための三大要素を教えてもらった。
それは歯がきれいであること、肌が黒いこと、そしていい香水をつけていること。
これは男も女も同じ。
挨拶のキスをするときに香る程度の香水は男女を問わぬたしなみのよう。

|| 16:59 | comments (x) | trackback (x) | ||


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