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竹の結晶・氷の結晶・月の結晶
by 日詰明男
茶室夜景
photo: T. Ninomiya

昨年11月1日から12月31日までの2ヶ月間公開された竹の茶室「星ボックリCAFE」の記録を下記にまとめた。(mp3や動画あり)
http://starcage.org/chashitsu/chashitsu_jp.html
この異例の個展では、建築、幾何学、音楽の統合にとどまらず、「食」に始まる生活全般を織り込み、多くの人の共感を得られたという手ごたえがある。
建築の工法から、料理法、所作までゼロから発明したといっても過言ではない。
茶室の中で客人と交わす会話も不思議と奥深いものがあった。

普段は、自作の音楽「Golden Bell Tower」をBGMとして流したが、時々、この茶室をリスニング・ルームとして使い、お気に入りの音楽に聴き入った。
たとえば以下のような作品である。

Terje Isungset "Igloo"
Terry Riley "Shri Camel"
Somei Sato "MANTORA"
Stravinsky "Le Sacre de printemps"
Ravel "Bolero"
Akira Ifukube "Symphonic Fantasia No.1"
Clanado "Ri na cruinne"
Steve Reich "Tehillim"
Anton Webern "Variationen Fur Klavier Op. 27"
Arvo Parto "ALINA"
SUAR AGUNG "Jegog"
Roger Eno "Voices"
Tangerine Dream "Phaedra"
King Crimson "LARKS' TONGUE IN ASPIC"
John Cage "Three Dances"
Glenn Gould plays Bach
Pong Pee Shaka "Frog Song", "Reniala"
Enigma "Return to Innocence"

とりわけTerje Isungsetによる氷の音楽 "Igloo"が茶室内では抜群の響きだった。
氷の音がこんなにも深く、美しかったとは。
青い満月の下で聞く氷の音色は、まるで空気中の水蒸気が一瞬にして昇華したかのような響きだった。
氷のキンキンに張り詰めた音色が、周囲の竹に反響し、一種呪術的と言えるほどの音響に包まれた。

氷と竹はともに非金属でありながら、金属結晶の響きと不思議になじむものだ。
竹には水晶の主成分である珪素(Si)が多く含まれており、竹炭が硬く、いい音色で鳴るのはこのためだとも言われている。
また、水晶が採掘されるところに竹林ありとも聞いたことがある。
竹は鉱物的な植物と言えるかもしれない。
カタツムリがコンクリート壁を這い、カルシウムを摂取しているのは有名だが、同様に竹の表面を好んで這い、同様の足跡を残すことを私は日常的に目にしている。

次はぜひ水晶かダイヤモンドの響きをこの中で聴いてみたい。
いやどうせ聴くなら準結晶の響きかな。


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