2012-07-10 Tue [ 未分類 ]
by 日詰明男
先月6月10日日曜日、ブダペストの聖イシュトバン教会前広場で大群衆が熱狂的に踊り、歌い、演奏していた集会について、詳細が明らかになった。映像もついにYoutubeで見つかった。
http://youtu.be/s_BZPU9vtXY
土着の音楽かと思いきや、これはスペインのジプシー音楽由来のカトリック系新興勢力だったわけである。
新求道共同体(Neocatechumenal)通称「ネオカテ」と呼ぶ。
1964年ごろ、マドリッドの貧困に寄り添う若きキコ・アルグエイオによって始められた運動だそうである。
以来ほぼ50年を経て、今やバチカン公認となり、ヨーロッパ中に広がる運動にまで発展しているらしい。
カトリックは旧態依然とかしこまってばかりもいられず、ネオカテの熱狂を必要としているのだろう。
ヨーロッパを包み込む不安がそれに拍車をかける。
激動の時代の到来を実感せざるを得ない。
6月10日、ネオカテの創始者キコがブダペストの聖イシュトヴァン教会を訪れていたとは。
私はこの映像の直後に、この広場に居合わせたことになる。
聖イシュトバン教会の僧侶とみられる人たちもキコを激写している姿が映っている。
私がいたときは警備員まで音楽を口ずさみ踊っていた。
スペイン由来とはいえ、音楽にはその土地土地の土着的即興が加わっていることは言うまでもない。
振り付けも、この映像にあるものを基本に、さまざまに変化発展を重ねているようだ。
もはや自律運動。
幕末の「ええじゃないか運動」に通じるものを感じる。
ジャスミン革命、ウォール街占拠、東京の紫陽花革命と、世界全体が騒然としてきた。
時代の当事者として覚悟して立ち会うことにしよう。
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