2007-09-09 Sun [ コスタリカ ]
by 日詰明男
アルフレッドから面白い話を聞いた。6ヶ月に1度、アルフレッドの家を昆虫の大群が訪れ、そして去っていくという。
想像を絶する大群のようで、彼らが家を占拠する2時間は、床はもちろんのこと、壁や天井まで真っ黒になってしまうという。
その間はどんな人も、どんな動物もその場から逃げ出さざるえない。
色や形や大きさを聞くと蟻の一種にしか思えないのだが、アルフレッドは蟻ではないと言う。
その昆虫の名前はArrieras(アリエラス)という。
最初は世にも恐ろしい昆虫の話かと思いきや、アリエラスはその短い占拠の間に、家の隅々までありとあらゆる害虫を一掃してくれるのだそうだ。
アリエラスは虫しか食べない。
家自体や家具、食器など人間の財産には全く危害を及ぼさず、家を勝手に掃除してくれるのだからこんなにありがたいことはない。
アルフレッドは彼らの到来を待ち望んでいるようだった。
まるで神からのご褒美のような昆虫である。
当然ながら、この昆虫は最大級に保護される対象になっている。
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