2011-12-16 Fri [ 未分類 ]
by 日詰明男
上原ひろみのピアノを直に聴いてきました。すごい。
ますますすごくなっている。
鍵盤の上でムーンウォークしているような、
ピアノのハットトリックを見ているような、
しばしば立ち上がって前かがみになり、口をとんがらせて、動物的に弾く。
猫が爪とぎをするように鍵盤をかきむしる。
そのとき足が宙に浮いているように見えました。
ピアノ小僧。
畳み込む演奏に、いやがおうにも引き込まれました。
もう勘弁してって感じ。
息を呑み、拍手なんてする余裕は観客にはありません。
奇しくも昨日のクラブワールドカップ、バルセロナ+アルサッド戦におけるスタジアムの静寂に似たものがあります。
上原ひろみはサッカー選手のように体を張っています。
終始冷静で、研ぎ澄まされた即興。
心からの賞賛を贈りたい。
|| 20:08 | comments (x) | trackback (x) | △ ||