2011-03-31 Thu [ 原子力発電 ]
by 日詰明男
指摘する人があまりいないのが不思議だが、3号機タービン建屋の屋根に穴が開いているのは何を意味するか。タービン室は原子炉の奥の院ともいえる「圧力容器」と直接太いパイプでつながっている。
したがってタービン建屋の爆発は圧力容器内部のものと連動したと考えるのが自然だ。
圧力容器に酸素はないから、これは水素爆発ではない。
3号機の爆発では1号機と異なり、最初に大きな炎が見え、黒煙が上がった。
3号機建屋の上部が、外観から見ても、核燃料プールもろとも吹き飛んでいるとしか見えないこと。
格納容器および圧力容器の健全な姿は未だに確認できない。
熱によると思われる鉄骨の変形も尋常ではない。
隣の4号機の使用済み燃料がその直後に燃え始めたのは、単に冷却系が失われただけの理由ではないだろう
米軍の無人偵察機「グローバルホーク」が撮影した3号機の鮮明な写真が政府に提供されたというが、「正しいパニック」を恐れるのか、未だに公開されないのが不気味である。
こうした不透明性が「誤ったパニック」を誘うものなのに。
格納容器と圧力容器の強度が安普請あるいは老朽によって低かったせいで、あの程度の爆発だったのかもしれない。
とにかく3号機の内容物は相当露出し飛散したと思われる。
これが実態だとすると、注水などしている場合ではないのではないか。
当局はチェルノブイリのレベル7、あるいはそれ以上のであることを何が何でも認めたがらないだろうが。
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