曲率ゼロ | 円錐 マイアミ, USA, 2002 |
円錐 コスタリカ, 2007 |
円錐 アトランタ, USA, 2008 |
円錐 静岡, 2009 |
円筒 京都, 2004 |
円筒 東京, 2008 |
曲率正 | 球面 滋賀, 2008 |
懸垂線回転面 京都, 2004 |
懸垂線回転面 東京, 2006 |
懸垂線回転面 千葉, 2006 |
懸垂線回転面 東京, 2012 |
懸垂線回転面 静岡, 2013 |
下図のような「曲率負」の曲面のタワーは、2008年に設計したものの、まだ実施しないでいた。(Manifold #17). ついに実施に移す機械が訪れた。 このタワーは 2重螺旋のフィボナッチ・トルネードに基づいて設計されている。 部材の長さは対数的にきめられているので、叩けば木琴のような音階を奏でるはずである。 加えて、雨水を中央に集める機能を持った建築の屋根として応用できるだろう。雨樋が必要なくなるわけだ。 椰子の木などはまさにこうした戦略で成長しているように見える。 たった5本のロープだけで支えられているわけだが、これは必要にして十分である。 このロープも弦楽器として使えるだろう。 まさに建築楽器。 この都市計画は「ニューロ・アーキテクチャー」と呼ばれる。別名「準結晶都市」。 かれこれこれで4度目の事業で、もはや秋の風物詩になりつつある。 最初の実験都市の様子はこちらを見ていただきたい。 学生たちは思い思いの家を建て、そこで火をたき、料理を作り、昼寝をし、地域通貨を発行して店を開き、音楽を演奏した。 毎日私はここでワークショップを開き、学生たちに準周期的音楽と空間幾何学を指導した。 ほとんどの学生は、このような準周期的なパターンの方が、従来の周期的ビートや四角四面の住環境よりも「自由」を感じたはずだ。 おりしもムサビの芸祭にさしかかり、家族連れの来訪者、特に子供たちが都市内を嬉々として遊びまわった。 「ブラックホール」は珍しいジャングルジムと映ったのだろう。彼らはよじ登らずにはいられなかったようだ。 一ヶ月の風雪に耐え、しかも人が登ってもびくともしないことが実証された。 来年は竹の長さの限りオーバーハングさせたものを作ってみたいものだ。 板東孝明 橋口博幸 日吉洋人 齋藤朋久 武蔵野美術大学基礎デザイン学科 武蔵野美術大学学生有志 |