2011-04-07 Thu [ 原子力発電 ]
by 日詰明男
原発がいかに愚かな装置であるかを語る京大の小出裕章氏や今中哲二氏の話は傾聴に値する。http://www.youtube.com/watch?v=4gFxKiOGSDk&feature=related
岩上安身氏による小出裕章氏インタビュー。
http://www.ustream.tv/recorded/13695456
このインタビューで「国立大の研究者が国にたてつくことで妨害圧力はないのか」という質問に「ない」と答えた小出氏に岩上氏は驚いていたが、おそらく岩上氏は圧力を日常的に受けながら取材を続けているのだと想像する。
小出氏は誠実な科学者として長年原発の危険性を訴え、それを阻止しようとしてきた専門家である。
現状を客観的に把握するために彼の分析は大変有用である。
このような科学者が日本に存在したことは奇跡的だ。
しかし残念ながら、彼は起こってしまった原発事故を収拾する専門家ではない。
多くの草の根メディアが氏に解決策を求めるが、それは氏には酷な質問だろう。
彼にしてみれば「だから言わんこっちゃない」という話なのだから。
彼の立場では、タイムマシンで元に戻り、原発を作る前の日本に戻る以外にないのである。
タイムマシンがない以上、科学者としてはとにかく水を入れて炉心を冷やすしかないとしか言えない。
たとえそれがたれ流しになろうとも。
不確実な見込みを言うことは科学者としての誠実さが許さない。
具体的な対策についてはそれ以上の情報を彼から引き出すことはできないだろう。
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