フィボナッチ・トンネル at 武蔵野美術大学 ©2008 日詰 明男 GP program EDS 竹デザイン・プロジェクト 武蔵野美術大学
孟宗竹はスタッフの橋口さんのつてで、埼玉県の松月寺の山から、学生と一緒に切り出した。 武蔵野美術大学の女性は強い。男もたじろぐチェーンソーを事も無げに操り、棕櫚縄さえ綯ってみせてくれる。 武蔵野美術大学は近年、インドネシアのバンドゥン工科大学と提携して竹のデザイン・プロジェクトを進めており、今回のアーティスト・イン・レジデンスはその一環である。 並行して私は毎日星籠ワークショップ、たたけたけワークショップ、そしてレクチャーを続けた。 フィボナッチ・トンネルは竹を編み、棕櫚縄で縛る文字通りの縄文建築である。 建前は「結(ゆい)」そのものであった。 多くの学生が男結びを習得する機会ともなった。
学生は2週間、毎日フィボナッチ・ケチャックを練習した。音具も学生の手作りである。 竹材はフィボナッチ・トンネルの残りである。 2週間後には学生もかなりグルービーな演奏ができるようになった。 松ぼっくりを10個持ってきてくれた人には1杯の珈琲を炒れるというふれこみだったが、結局松ぼっくりを持ってきてくれた人は高林聡子さんと齋藤朋久さんの2名のみ。 東京都は日本銀行券に頼りすぎていることが判明する。 この状況は深刻である。
コンピューターで黄金比の音楽を流し続けた。 松月寺 けやき荘 京葉レヂボン |