©2004 Akio HIZUME 主催・企画 : 大阪成蹊大学芸術学部綜合芸術研究センター(IRC) 協力: 薮内竹材店 photo: K.Shioda はじめに1週間かけて、4mの竹250本を選別し、そこから400本の部材を正確に切り出す。 ひとつとして同じ寸法のものはなく、1mm単位で変化するので気の抜けない作業である。 塔を5分割して編み上げる。 巨大な鳥の巣 7月21日、約10日間の作業の後、完成する。総計800箇所を縛り上げた。 学内外の学生さんたちを中心に、数えきれない方々から協力していただいた。 最後の組み立ては約20名の人力のみで積み上げ、文字どおりの「ゆい」となった。 鳥の巣箱のような丸い穴から人が内部に入ることができる。 中は意外に涼しい。音響も静か。少しの風で塔がダンスするので目が回る。 内部の見上げ。直線の竹が彎曲して見える。 竹の隙間からのぞく背景の空のグラデーションが限り無く透明に感じる。 7月30日。劇的な夕映えを背景に。 あまりにも美しい夕焼け。 しかし今となってみれば、これはじわじわと近付く台風10号の不吉な前兆なのであった。 実は、その晩、強風にあおられて、建物に取り付けた補強材がすべり、塔は大きく変形してしまった。 自他共に落胆したが、これに屈してはならぬと燃えた私(達)は、その後3日間の復旧作業によって、塔は見事に再建された。 8月2日。再建された第2 Sunflower Tower Catenary。 背景に建設されつつあるニューロ・アーキテクチャーのメディナを臨む。 カーニバル前夜。遠藤氏によるライティングテスト。 月はほぼ満ちている。Sunflower Tower は日の目ならぬ、月の目を見ることが出来た。 |