ニューロアーキテクチャーバンブーストック
東静岡駅北口「アート&スポーツ/ヒロバ」

platformed by 日詰明男+竹祭artist集団BAMBOOSTOCK

26th Oct. - 20th Nov. 2016

東静岡駅北にある通称「ヒロバ」に、40区画の迷宮を築く。
この迷路都市は黄金比の結晶「ペンローズ・タイル」に則って区画されている。

photo: Y. Suzuki

グルーム静岡の鈴木さんたちに伐採していただいたハチクとモウソウで作業を始める。

区画を作図中。

数日で40区画が完成。
さっそくティピを一軒建ててみる。

続々とティピを建て始める。
5人いると早い。

あっという間に建った。

一日の作業の終わりは黄金比の音楽「たたけたけ」の演奏練習でしめる。

40基のティピを建てたあとは足元の補強。
アンカーを打って棕櫚縄でしっかり縛る。

photo: Y. Suzuki

高層ビル立ち並ぶ近代都市の隙間に竹の集落が出現。
来訪者は自由に迷宮内部を探検できる。
この段階でランドアート作品として成立したといえる。
だが、触れない彫刻がナンセンスなように、私のランドアート作品は「人々に使われてなんぼ」だと日頃から思っている。
それには地元の方々の自発的な関与が不可欠である。
これを「土木芸術」と名付けたこともある。
例えば子供たちには、この迷路の中で新しい遊びを発明してもらいたい。

11月6日、竹の音具を作るワークショップ。
子供たちも工具を体験する良い機会となった。
これらの楽器を使って、19日、20日のバンブーストックフェスティバルでは「たたけたけ」の演奏を大勢でする予定。

近所に住むという少年が五角形幾何学の自由研究を見せてくれた。
将来が楽しみだ。

昼は毎日ティピで炊き出しをし、ボランティアのみなさんと食す。

晩御飯も。

5mの竹で巨大な星を組み立てる。
これもまた黄金比の立体オブジェ。
これを最終日にサクリファイスとして燃やす予定。

昼飯前に完成。

粋なことに、地元自治会長さんからニューロアーキテクチャーをグラウンドゴルフに使わせてほしいとの打診があった。
平和利用は大歓迎である。
五角形の区画にボールが入るとペナルティという新ルールが設けられたようだ。
終わった後、プレーヤーの感想を聞いた。
「面白かった」
「長生きして良かった」
「この迷路をずっと残してほしい」
と。

19日、20日のバンブーストックフェスティバルで、この迷宮は屋台村として活用される。
そのためにできるだけ多くのティピにテントを張りたい。
予算の許す限りのシートを買い、自分たちで裁断する。

40基中24基にテントを張った。これで打ち止め。

黄昏。

photo: T. Ninomiya

夜景。

19日、バンブーストックフェスティバルは雨で中止。
20日は晴れ、1日だけの迷宮都市が営まれる。

スノドカフェさんのプロデュースにより、多彩な店の市が立った。
ニューロアーキテクチャならではの雑踏が生まれた。

集落内部。

集落内部。

全景。

集落の路地一角。

photo: T. Ninomiya

燃やす前にいろいろと遊ぶ。

photo: T. Ninomiya

今回考案したテント。
5方向開放もできるし、アーケードに発展させることもできる。
日陰もフレキシブルに作ることができる。

photo: T. Ninomiya

我が店「星売り」営業中。

「たたけたけワークショップ」も随時。

フィナーレに向かって、4時半ごろから「たたけたけ」の演奏が始まる。
迷宮都市全体が楽器となる。

午後5時ごろ。日没とともに点火。

パンパンと文字通りの激しい爆竹。
竹の星が自然に崩れ落ちるまで、東京からの招待ミュージシャン永井朋生さん主導による、たたけたけの演奏は続いた。
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の方々も即興で加勢してくださった。

夜更けまで余韻を楽しむ。

謝辞
めぐるりアート静岡
静岡市美術館
静岡大学
スノドカフェ
鈴木良朗さん+グルーム静岡

白井嘉尚さん 以倉新さん 伊藤鮎さん 柚木康裕さん
萩原智美さん 関本早苗 さん

招待ミュージシャン
永井朋生さん

市民ボランティア
清野さん 佐藤さん 田代さん 杉山さん
他通りすがりの学生さん

アーティスト イン レジデンス
八木敏江さん

Special Thanks
田中豊稲さん(静岡市美術館館長)
伊藤佳通さん(感應寺副住職)

竹祭artist集団BAMBOOSTOCK
齋藤朋久 小泉萌 鈴木智浩 二宮知子
辻可愛 竹山遼 川名栄太郎 清田燎 
果瀬将人 菅原功明 宮脇拓海
秋場佐都美 秋場美緒 伊藤保子 伊藤琢磨  菅原孝司
吉田沙代 飯塚泰 藤沼明子
益井悦郎 齊藤良太郎 清水麻美

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