2001年9月3日10時〜20時。 館林文化会館横(地図はここをクリック)、ニューロ・アーキテクチャーで、フィボナッチ・ケチャックを演奏するワークショップを開きました。 音具はニューロアーキテクチャを建設した時、余った竹。 天気予報ではこの日は終日雨。 にもかかわらず、8人が集まりました。アンサンブルとしては十分な人数です。 集まって下さったのは折原嘉和さん、黒田加奈子さん、樹村晋さん、小林とむぼさん、佐々木あおいさん、前田尚子さん、本尾義行さん、二宮知子、日詰明男。 運良く、終了時の夜8時まで雨は降らず、持ちこたえました。 一人1パートを受け持っていただいて、時々注目すべきうねりが生じていました。 その時間をさらに徹底して持続させたいものです。やがて新たな可能性が自然に生まれてくることでしょう。 満月が上ったころ(雲に隠れていて見えず)、ビールを皆で引っ掛け、演奏を再開。 周囲はコオロギの合唱に包まれ、各人演奏から離脱したり参入したりを気ままに繰り返しながら、火を絶やさないように演奏を繋ぎました。虫達と同じことをしているなと思いました。 いつでもどこでも安定的にあの音群を紡ぎ出すエンジンとなるようなアンサンブルをぜひとも成立させたいと思います。それにはまだ時間がかかりそうです。 現在は竹で音を出していますが、やがて演奏が安定した暁には、竹を離れ、世の中のありとあらゆるものを叩きまくるべく、町にくり出したいと思います。 民主主義的階段が単なる階段ではなく彫刻作品であり、人々が無意識に上り下 りする行為が一種舞踏的であるように、あたらしい音楽においては演奏行為自 体が舞踏であり、演奏者自身がその音楽の最高の享受者であるのだと僕は思い ます。いずれそれを必要とする聴衆は現れ、彼らもまた演奏に加わろうとする でしょう。対位法がそうだったように。 竹のニューロ・アーキテクチャーは完成以来2ヶ月を経ていますが、それほど変形もしておらず、安心しました。 みなさんもぜひ現場にお立ち寄り下さい。竹の色も侘び、いい感じになってきています。 |