PLEIADES プレアデス (c)1995 Akio HIZUME, All Rights Reserved (Patent Pending). 夜空に青白くひっそりと輝く若い星星の群れ。プレアデス星団はギリシャ神話や旧訳にも見え、非常に古くから親しまれてきた星座である。おそらく古代エジプトやエチオピアの文献にも登場することであろう。日本では「むつらぼし」あるいは「すばる(結ばる、統べるの意)」と呼ばれ、平安のころにその記述があるという。 準周期構造を探求する中で、私は1995年に副産物として星状生命体「プレアデス」を発明した(1)。これは6つの五芒星(ペンタグラム)が互いに鎖のように結ばれた立体組織である。星が6つ鎖状に絡まり、一体となっているから「プレアデス」と名付けた。 この立体はたやすく平面状に折りたたむことができる。悩ましくうねり絡まるようにたたまれた状態を、私は「プレアデスのデカダン状態」と呼ぶ。この状態に美を感じるとしたら、あなたのデカダン度は相当なものだ。 再び平面に折りたたむときは6本の5回回転対称軸のうち任意の軸を選ぶことができる。たたまれた状態は幾分ストレスが加わっているとはいえ安定で、ある臨界を越えた衝撃が特定の方向から加わらない限り立体に復元することはない。このことは収納や運搬に甚だ好都合である。 プレアデスの平行投象図はなかなか込み入っている。しかし驚くべきことに、円周をただ10等分するだけで、作図する際のすべての情報が導出されることも筆者は見出した。 (1)「HEXA-PLEXUS」, Hyper Space Vol.4 No.1, 高次元科学会,1995. (2)「ペンローズタイルの応用」, 形の科学会報, 第7巻第3号, 1992. |