photo: Yuichi Yamamoto
素材:長さ3mの青竹510本
サイズ:3mx3mx3m
近隣の竹林から伐り出されたばかりの青竹600本以上が準備された。
すべての竹を長さ3mに切り揃えた。
photo: Yuichi Yamamoto
六勾の基本構造は1992年の発見(特許 3493499)である。
竹の巨大準結晶彫刻として、これまで秩父、インスブルック、チューリッヒ、アトランタ、東京、サンパウロ等で作ってきた。
今回は、伐ったばかりのフレッシュな青竹を使うことが挑戦だった。
自然の竹は個性があり不揃いなのが普通である。また、伐りたての竹は重くて柔らかい。
一般に、構造に使用するには厄介な素材である。
その不揃いであることを逆手に取って、六勾を双曲空間的に組んでみようと思い立った。
実際に組み立てを始めると、手ごたえを感じつつも作業は想像以上に困難を極めた。
「じゃじゃ馴らし」ならぬ「じゃじゃ竹馴らし」というべきか。
photo: Yuichi Yamamoto
390本組みあがった段階の制作風景。(動画 5.41MB)
ほぼ完成。
結局、完成までに10日間を要した。
総重量は500kgを超える。
3階からの眺め。
最終日、10人の力を借りて、定位置へ移動させた。
設置場所は、数年前に廃校となった宇部市立小野中学校を動態保存したエシカルバンブーが運営する”竹の可能性と魅力を感じてもらう総合施設 竹LABO”。
そのエントランス脇に展示されることになった。
五回対称軸からの眺め。
作業は大変だったが、双曲空間的に構成したことによって、過去の作品とは比較にならないほど強固に結束し、正12面体の対称性が竹自らの力で自ずと現れた。
竹ならではの弾性が存分に生かされた構造だといえる。
-----主催-----
竹LABO
エシカルバンブー
-----Special Thanks-----
山本 裕一 氏
橋口 博幸 氏
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