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平成富士
by 日詰明男
先日、御殿場で開かれた”社会イニシアティブ”世界フォーラムでレクチャーやワークショップを行った。

シュタイナーの影響を受けた社会活動家たちが世界中から集まった。
意識の高い国際色豊かな中学生や高校生、大学生も参加した。
私は若者たちにベーシックインカムの仕組みと意義について伝えた。

このフォーラムには国政に少なからぬ影響力を持つ政治家秘書も参加されていて、個人的にお話しする機会を持てた。
話題は当然ながら福島原発の問題になり、私はかいつまんで次のような話をした。

「チェルノブイリでさえ10日間で石棺化した。
福島は7年経つが、まだ何も収まっていない。
メルトダウンした燃料はコントロールなどできない。
地球のコアも原子炉、太陽も原子炉。
私たちの生活圏は、数十キロ厚の地殻、そして地球磁場とオゾン層によって天然の原子炉から守られている。
その極薄膜というべき厚さの内部で生態系は繁栄してきた。
その奇跡的な薄膜の中に人間は恒星エネルギーを露出させてしまった。

これを収めるには石棺化でも足りない。
もっと強引で粗雑で暴力的な方法しかない。」
と。
ふと見ると、私たちの目の前にちょうど富士山がそびえていた。
私は富士山を指さし、
「がれきや汚染土を福島原発に集め、あれを作ればいいんですよ。」
と政治家秘書に語った。


参照「核分裂火山
無限の恐怖

|| 17:35 | comments (x) | trackback (x) | ||


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