2021-10-28 Thu [ 未分類 ]
by 日詰明男
去る10月14日、武蔵野美術大学で、3時間に及ぶ一般講演を行いました
タイトル「境界線を取っ払え」
ヒトはヒトとなって以来、色々なところに境界線を作ってきました。
「分けることは分かること」と言われるように、境界線は紛れもなく知性の産物ですが、弊害として、仲間外れを作って選民意識を煽ることにも使われかねません。
みなさんも、大学入試等で合格/不合格の境界線に一喜一憂した経験があることでしょう。
世の中には有形無形の罪な境界線が無数にあります。
男と女
大人と子供
プロとアマ
J1とJ2リーグ
健常者と障害者
正常と異常
正規と非正規
生活保護の境界線
JR東日本と西日本
高速道路の料金ゲート
汚染地区
戦争が起こる最大の原因は国境があるからです。
最近も「陽性/陰性」という境界線が暴走しました。
幾何学的発想を駆使すると、今まで盲目的に従っていた境界線が一挙に消失することがあります。
たとえば、
リトルリーグから大リーグまで無差別に戦う、白熱したトーナメント
一票の格差のない代議士制度
図書館と書籍流通システムの共存共栄
無段階まとめ買い価格システム 無段階長距離割安切符
待たされないエレベーター
すべての人に平等な階段
すべての人に平等な観客席
すべての屋台が平等に繁栄する市場
正規/非正規の区別なく、貧困のない社会システム「ベーシック・インカム」
陳腐化し、時代遅れになった境界線は取っ払いましょう。
一般に、今まで盲目的に従っていた境界線を認識し、それを壊し、より自由で広汎な領域に踏み込む行為こそ「芸術行為」だと再定義したいと思います。
みなさんはどんな境界線を無くしたいですか?
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